アガーの概要と安全性
アガーは海藻を原料として作られた凝固剤で、味や匂いはありません。食材と混ぜるとプルプルに固まるので、ゼリーやプリン、ようかんなどを作る時に使用されます。固まった時の透明度が高いのが特徴で、フルーツ入りのゼリーなども見栄えよく仕上がります。
また、30度～40度の温度で凝固するため、固めるために冷蔵庫に入れる必要もありません。一度固まると溶けだすこともないため、家庭でのスイーツづくりはもちろん、業務用の凝固剤としても使用されています。
では、海藻を原料とするアガーがなぜ体に悪いといわれるかというと、主成分であるカラギーナンが使用制限添加物に指定されていることに起因します。体に悪いと化学的に証明されているわけではありませんが、安全性に疑わしい部分があるため使用量に制限がかけられています。
ただし、ゼリーなどを作る場合に大量のアガーを使用するわけではないので、スイーツを作る程度なら使用量に神経質になる必要はないでしょう。
アガーの代用として使える食品
アガーの代用となる食品としては、ゼラチン、寒天、片栗粉があげられます。
ゼラチン
ゼラチンは代用となる食品の中で最もアガーに近い食感や色味となります。ただし、ゼラチンは黄色がかった色となるため、アガーほどの透明度はありません。
また、ゼラチンは牛や豚の骨のコラーゲンが主成分です。
寒天
寒天はアガーと同様に海藻を原料としていますが、テングサやオゴノリが使われています。アガーとの違いは、凝固力が高く食感が固めであることです。色も白濁しており、フルーツ入りのゼリーを作るのには向いていません。
片栗粉
片栗粉でスイーツを作るイメージはありませんが、アガーの代用として使えます。色は白濁していますが、プルっとした食感のゼリーに仕上げることができます。
ピックアップ