辞書を調べなかった井上陽水のミス
どうして「風あざみ(カゼアザミ)」という多年草が見つからなかったかというと、それには明確な理由があります。
井上陽水はアザミ類の中の「オニアザミ」という草の存在に関しては明確に認知していたそうです。
そんな中、「カゼアザミ」という種類もあるだろうと勝手に思い込んだ井上陽水が「カゼアザミ」という草は存在しない事を辞書で調べる事なく歌詞に「風あざみ」という単語を入れてしまいます。
周囲のスタッフがレコーディング前にチェックを入れれば問題なかったように思えますが、そういったチェックも行われる来事なくレコーディングに突入となってしまいました。
そして発売に至ったあとに存在しない草の名前だと陽水も周囲も気づく事になるわけですが、井上陽水は天然ボケキャラで有名です。
つまりたまたま歌詞に「風あざみ」という単語を入れてしまったものの、深く考えずに歌詞にしてレコーディングしてしまっただけで簡単に言うとなんの深い意味もないようです。
ただ、夏というと扇風機・うちわ・風鈴といった「風」に関連する物が活躍する時期で、そのイメージから「風あざみ」という言葉が思い浮かんだのかもしれません。
ちなみに彼が他のアーティストに提供した曲には意味不明な歌詞が度々登場しますが、少年時代に登場する「夢花火」という単語もまた、彼が勝手に考えた造語とみられています。
言葉の天才・井上陽水
井上陽水は作曲能力が日本の歴代アーティストの中で最高レベルにあると言われている一方、作詞能力もかなり高いレベルにあると言われています。
CDを買って歌詞カードを見ながら音源を聴くと、彼の作品を2倍・3倍楽しめるかもしれません。
ピックアップ