三角形が使われるようになった理由
三角形は本来、マイナスの意味を持たない記号です。では、なぜ決算書でマイナスの意味として使用されるのかというと、本来使用すべき「-(マイナス)」では間違いが起こるリスクが高いからです。
「-」は漢数字の「一」と形が似ているため、混同してしまう恐れがあります。そのため、偽造がしやすいです。本来はマイナスであるにもかかわらず、プラスで計上してしまうことも不可能ではありません。
そのような間違いが発生することを防ぐために、大正時代から、日本では三角形が使用されるようになりました。
マイナスや半括弧が使用されることもある
日本の決算書では、マイナスを示すために三角形を使用することが多いですが、「-」を使用することもないわけではありません。
基本的には三角形と同じく、マイナスを示す記号で、使い分けによって内容が変わることはありません。ただ、意味が複雑になるため、同じ決算書で複数を同時に使用することはないです。
また、決算書で三角形を使用するのは、あくまでも日本のみです。
海外では登録されていないため、意味が伝わらない可能性が高いです。そのため、海外とやり取りをする決算書では、三角形を使用することは少ないです。
基本的にはマイナス
知識として知っていなければ、決算書に書かれている三角形がどのような意味を持つのか、わからないでしょう。基本的には、マイナスだと考えておいて問題はありません。
そして、他の書類のように、プラスの意味がないということも覚えておきましょう。
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