簡単に整えることができるヘアスタイル
ポニーテールは直訳すると「小型の馬の尻尾」であり、名前の通り、馬の尻尾のように見えるのが特徴です。
髪の毛を束ねる紐が一本あれば簡単に整えることができるので、古くから長髪を綺麗に見せるヘアスタイルとして人気がありました。
ポニーテールの歴史は古く、古代エジプトの壁画にはポニーテールの女性が描かれています。
特殊な技術や道具を使う必要がないことから、自然発生的に各地で普及したヘアスタイルと言えるでしょう。日本語では総髪と呼ばれ、古代から一般的な髪型とされていました。
特に洗浄に赴く兵士が髪を振り乱さないように束ねることが多く、後の武士階級でひろまったちょんまげの原型とも言われています。
女性特有のヘアスタイルになった理由
ポニーテールは人類の歴史と共に広まったと言えますが、女性特有のヘアスタイルと見なされるようになったのは1950年頃とされています。
それ以前のポニーテールはあくまでも長髪を整えるための一時的な処置であり、ファッションとして用いられることはなかったのです。
現在のようにおしゃれなヘアスタイルと評価されるようになったのは音楽の分野においてロックンロールが流行したこと、女の子向けのおもちゃである着せ替え人形にポニーテールが用いられたのがきっかけです。
当初はアメリカやイギリスで流行し、後に世界中で女性らしさを表現できるヘアスタイルになりました。
日本では1980年代に複数のアイドル歌手が独自にアレンジしたポニーテールを披露し、当時の芸能界では重要なチェック事項となったのです。
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