外国人観光客もビックリ!?スラム街「ウトロ地区」
京都には崇仁地区のような場所の他にも、「住んではいけない」と言われる「治安の悪い危険な地域」が存在します。
宇治市の「ウトロ地区」もそのひとつです。ほとんど廃墟と化したまま長年放置されてきたその場所が、どこにあるのか想像できますか?
ウトロ地区は、第二次大戦中に京都飛行場建設のため集められた、在日朝鮮人労働者の部落でした。日本の敗戦で建設が中断し、放置された労働者が、帰国もできずに不法に住み着いてしまった地域です。
貧困に苦しむ彼らは、戦後そのままのボロボロになった建物に、ビニールシートを貼りながら住み続けていました。「反日」を唱える看板があちこちに掲げられ、ものものしい雰囲気を醸し出すウトロ地区は、女性同士の観光客などが、まちがっても立ち入ってはいけないような場所でした。
そんなウトロ地区でも改良事業が始まり、2022年4月「ウトロ平和祈念館」がオープンしました。
「誰もが安心して暮らせる多文化共生、国際交流の推進」への道を歩み始めています。
「住んではいけない地域」に住んではイケナイ!? …変わりゆく京都
以上、京都には歴史に翻弄され「住んではいけない危険な地域」となってしまった場所があることを、ご紹介しました。
昨今生まれ変わりつつあるとはいえ、そのような地域は今でも存在します。
それでも「やっぱり京都に住みたい!」というあなた。その歴史の傷跡を理解したうえで、どうか安全な住居をみつけてくださいね。
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