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三戦(サンチン)の構えを使えば電車の中でもふらつかない?空手の構えを動画で検証してみた

スポーツ
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三戦の構えとは?よく知られるようになったきっかけは?

そもそも三戦の構えというのは、空手の数ある流派の中でも「那覇手系統」に属する流派における基本の構え方です。足を八の字の形にした状態で立ち、やや膝を曲げて力を入れます。

ちなみに、相手に対して斜め立ちになり、左足を半歩前に出して両手の握り拳を前に掲げる構え方を三戦の構えと呼ぶ人がいますが、これは誤りです。

これは、両手の握り拳を前に掲げるポーズが三戦を連想させるというネットミームで、実際の構え方とは異なるのです。

三戦の構えが広く知られるようになったのは、漫画「グラップラー刃牙」にて紹介されたのがきっかけです。

登場人物の一人である空手家の愚地独歩が、範馬勇次郎との戦いで使用しており、勇次郎のパンチに対して三戦の構えを取ることで防御するというシーンで解説とともに紹介されました。

漫画では、「呼吸のコントロールによって完成されるこの型は、完全になされた時はあらゆる打撃に耐えるとされている」と紹介されており、作中最強格のパワーを持つ勇次郎のパンチを耐えてみせることで防御力に説得力を与えています。

この一コマは多くのパロディイラストを生み、画像投稿サイトやSNS上では様々なアニメや漫画、ゲーム等のキャラクターがこの三戦の構えを取るイラストが投稿されています。

三戦の構えにはどのような効果があるのか

三戦の構えを取った場合、下半身に力が入ります。また、多少の弾力を持たせた形で構えるため、衝撃を吸収しやすくなるという効果もある点は注目に値するでしょう。

結果として、あらゆる方向から押されたり引っ張られたりする力が働いても、倒れること無く立ち続けることが可能となります。

満員電車の中などで立ち続けなければならない場面などでは、この三戦の構えを意識した立ち方をすると、転倒事故を防ぐことが可能です。

注意したいのは、足全体に力が入れられる場合にのみ三戦の構えは力を発揮するという点です。

つまり、ハイヒールを履いているようなケースではつま先にしか力を入れられないため、三戦の構えを取ったとしても転倒を完全に防ぐことが出来ません。