事件は2013年に発生した
「バイトテロ」という行為が社会問題になる大きなきっかけとなった蕎麦屋・泰尚事件は、2013年夏に発生します。
東京郊外の多摩ニュータウンにあった「泰尚」という蕎麦屋はオーナー主人の2012年における自殺を乗り越え、再建に向けて店を一つに絞り必死になっている時でした。
そのような大事な時期に多摩市の多摩大学の学生でこの蕎麦屋にバイトとして勤務していた石井湧也という若者は、厨房の器具を使って悪ふざけする画像をTwitterに安易に投稿してしまいます。
その店とは東京都多摩市の「泰尚」永山店の事だと判明すると、店には全国からクレームが殺到したほかニュースを通じて著しく店の信用が損なわれ、店は休業へと追い込まれました。
結局、営業を再開させる事はできず、同年秋には運営組織が破産宣告を受けて完全に閉店してしまいます。
それにより、店を閉店させて運営組織を破産にまで追い込んだ犯人として多摩大学学生の石井湧也という人物は、ネット上で激しく糾弾される事になりました。
ちなみに店を閉鎖へと追い込んだ事に悪びれる様子もない店主はこの男に対して激しい怒りを覚えており、閉店を告げる張り紙ではその怒りを爆発させています。
事件後の石井湧也の様子
店を閉店させた事に対して何も感じていなかったとされる石井湧也というバイトテロ犯は、損害賠償請求の示談交渉に対しても耳を傾ける事なく不誠実な対応をとりました。
その後、示談が成立しなかった中で裁判へと発展しましたが引き続き不誠実な対応を続け、結局元経営者が得る事ができた賠償金は約200万円に留まったと報道されています。
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