「望郷太郎」の作者について
「望郷太郎」を描いた山田芳裕は、1987年に漫画家デビューしました。代表作の「へうげもの」は、安土桃山時代の日本を描いた歴史物です。あまり時代物では取り上げられることが少ない古田織部が主人公で、2005年から2017年まで連載されました。
「文化庁メディア芸術祭マンガ部門」優秀賞、「手塚治虫文化賞」マンガ大賞を受賞しています。ほかにも、山田芳裕は時代物を扱った作品を描いており、多くのファンを魅了しています。
「望郷太郎」とはどんな作品か
時代物で大ブレイクした山田芳裕ですが、「望郷太郎」はSFファンタジーです。ここから作品内容のネタバレになります。
主人公の舞鶴太郎は、コールドスリープで500年も眠り続けていました。目覚めたら、家族を失い、地球環境は大寒波で過酷な状況になっていました。舞鶴太郎が絶望するところから、ストーリーは始まります。
近未来の世界を設定しており、サバイバルに挑む姿にはリアリティがあります。本作品のユニークなところは、中年男性が主人公である点です。
SFファンタジーの主人公は若者が多く、本作品は異色な設定です。そのために、中高年の読者から支持されている作品です。
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