費用の大幅な削減が可能な3Dプリンター住宅
3Dプリンターは専用のコンピューターソフトで計算した2次元の層を幾つも重ね合わせて立体化する設備です。
理論上は様々な物を3Dプリンターで作ることが可能であり、住宅用の建材も例外ではありません。柱や壁、屋根など部分ごとに3Dプリンターで作成し、現地で組み立てるのが一般的な方法であり、外国では仮設住宅など安価な住宅物件に用いられています。
3Dプリンターで家づくりを行う場合、特殊な加工を施された特殊なモルタルを使用します。一般的な建材よりも安価で入手できることから建設費用を大幅に削減することが可能です。
3Dプリンター住宅が普及した国では不動産価格が大きく下がった地域も少なくありません。
日本における3Dプリンター住宅普及の可能性について
2022年現在において、日本で3Dプリンターを使った家作りは非常に難しいと言わざるを得ません。
日本の法律では家を建てる際に建築基準法で定められた様々な基準をクリアする必要がありますが、3Dプリンター住宅ではその基準を満たせないためです。
建材の強度や基礎工事など、人が住むための建物に求められる基準に合致しないため、3Dプリンター住宅を日本で作るのは現実的ではありません。
どうしても日本で3Dプリンターによる家族の住まいを作るなら建築確認申請が不要な現場を選ぶ必要がありますが、その場合はガレージやプレハブのような簡易的な構造物に限られてしまいます。
配線や配管の設備を作ることもできません。日本で家族の住まいを3Dプリンターで作るなら法律の改正を待つのが賢明と言えるでしょう。
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