耐火性を向上させたレンガ
耐火レンガは名前の通り、炎に強いレンガです。
普通のレンガも火に強いイメージがありますが、主成分である粘土や泥、頁石は長時間火に触れていると水分が蒸発し、ひび割れが生じてしまいます。
たき火程度の炎ではさほど影響はありませんが、ピザ窯など長時間にわたって高温の炎に触れる環境では著しく劣化し、ひび割れたり溶解することもあるので注意が必要です。
耐火レンガはシリカやカオリナイト、マグネシアなど熱に強い成分を加えて作ったレンガです。メーカーによって多少の違いはありますが、約1500度まで耐えることができます。
普通のレンガの耐火温度は高品質な物でも約1300度が上限なので、耐火レンガはピザ窯など高温の炎が生じる設備に最適です。
JIS規格で決められている耐火レンガのサイズ
耐火レンガにはJIS規格で決められたサイズがあり、市販品はこのサイズに準じている物が普通です。長さは230ミリで幅は114ミリ、厚さは65ミリとなっています。
メーカーによっては規格異型と呼ばれる、JIS規格から外れたサイズの製品を販売している所もあります。
正方形に近い物やカーブ状になっている物などがあり、ピザ窯や焼却炉などに用いられています。
普通のレンガもJIS規格に基づくサイズが決められていますが、長さは210ミリで幅は100ミリ、厚さは60ミリとやや薄い作りです。
普通のレンガはホームセンターなど量販店で購入できますが、耐火レンガは作るのに手間がかかることから販売価格も割高であり、金物店など専門性の高い小売店で売られているのが普通です。
内装業やリフォーム業の会社に向けた通販サイトでも耐火レンガが販売されています。
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